投資に興味があるけど、いきなり始めても大丈夫かな?
投資に興味を持ち始めても、投資に対してまだ不安がある人は多いのではないでしょうか?
この記事では、26歳で投資を始めて投資の喜びもツラさも経験した私が、投資を始める前に知っておきたい3つのことを紹介します。
その3つとは、
- 生活防衛金を確保する
- リスク許容度を認識する
- マイルールを作っておく
です。
この記事を読めば、投資に対して無茶をせず、自分に合った投資のやり方を見つけるヒントが見えてきます。
生活防衛金を確保する
1つ目は、生活防衛金を確保することです。
生活防衛金とは、不足の事態に対応するための資金です。
不足の事態とは、以下のような状況のことです。
- 病気やケガで働けなくなった
- リストラされた
- 自然災害で家や財産に大きな損害が出た
もし株で損をしている時に失業してしまうと、投資資金から賄えなかったり、生活に支障が出るかもしれません。
このような事態に対応するためのお金が「生活防衛金」です。
投資を始める前に、生活防衛金を確保することが大前提になります。
生活防衛金はいくらあればいい?
生活防衛金は、生活費の3ヶ月~1年分が目安と言われています。
これは、資産状況や家族構成などによって様々なので、自分で決めなければなりません。
それでも3ヶ月から1年って幅がありすぎてわからないよ~。
自然災害のリスクも考え出したらキリがないし。。
そういう人は、「もし自分が失業したら、何ヶ月で生活を立て直せるか」を考えたら良いでしょう。
その期間分だけの生活費を確保しておけば、安心材料になります。
以下の表は生活防衛金の目安の一覧表です。
生活の立て直しに必要な期間(→) 月間生活費(↓) |
3ヶ月分 |
6ヶ月分 |
1年分 |
10万円 |
30万円 |
60万円 |
120万円 |
15万円 |
45万円 |
90万円 |
150万円 |
20万円 |
60万円 |
120万円 |
240万円 |
25万円 |
75万円 |
150万円 |
300万円 |
もし生活防衛金がないのなら、投資よりも先に生活防衛金を貯めましょう。
簡単に出来て確実性の高いお金の貯め方ついては、この記事で紹介しています。
リスク許容度を認識する
2つ目は、リスク許容度を認識することです。
リスク許容度とは、収益がマイナスになってしまった場合、どのくらいの損失なら受け入れられるかということです。
リスク許容度が高い、低いと言います。
リスク許容度は、家族構成、資産、年収、性格など様々な要素が関係し、一概に数値化できません。
極端な例ですが、
・40代、年収400万円、妻と子供2人持ち、住宅ローンあり、貯金ゼロ
の人は、リスク許容度が低いと言えます。
なぜなら、自分が働けなくなった時に生活が苦しくなる可能性が高いからです。
投資期間も短くなるため、損失から回復を待つ前に資金が必要になる可能性も考えられます。
一方、
・20代、年収300万円、独身、実家暮らし、貯金100万円
の人は、リスク許容度が高いと言えます。
もし失業したとしても、再就職して収入を得られる可能性も高く、時間をかけて損失からの回復を待つことができるからです。
目安ですが、リスク許容度が高い人の例です。リスク許容度が低い人はこれらの逆だと思ってください。
リスク許容度が |
理由 |
|
年齢 |
若い |
・失業したとしても、再就職しやすく、 ・投資期間が長いほど |
家族構成 |
少ない |
・支出が少なく、 |
資産 |
多い |
・投資に回せるお金も |
年収 |
高い |
・投資に回せる金額が多いから |
性格 |
微々たることでは 動揺しない |
・資産が目減りしてしまっても |
リスク許容度を認識することの何がいいのか?
これじゃ若くない人や家族持ちは投資に向いてないってこと?
「家族持ちは投資できない」「年収が低い人は投資できない」ということでは決してありません。
リスク許容度を考えることは、
自分の投資判断の物差しになる
ということです。
物差しがあると、
・自分はいくら投資に回せるのか
・どんな投資方法がよいのか
がわかるようになります。
例えば、
- リスク許容度が高い→株式投資のようなハイリスク・ハイリターンの投資が出来るかも
- リスク許容度が低い→分散投資、小額投資が可能な投資信託がいいのかも
など、投資手法の判断がしやすいということです。
実際、私の場合は、株を始めた26歳時点では、
・大手企業の正社員、独身、子無し、ローン無し、新しいことへの挑戦心があるタイプ
だったので、リスク許容度は高いほうでした。
だからハイリスクな株式投資を始められたというのもあります。
このように、自分のリスク許容度を何となくでもいいのでわかっておくと、自分に合った投資方法を見つけられるとともに、無理な投資を避けることができます。
マイルールを決めておく
3つ目は、マイルールを決めておくことです。
例えば、
- 保有している株価が10%値上がりしたら利益確定する
- 保有している株価が10%値下がりしたら損切りする
なぜマイルールを決めておくと良いのか?
「今売ったら損なのか?得なのか」、株を始めたばかりの人は売るタイミングがわかりません。
マイルールがあると、売るときの迷いやストレスを排除してくれます。
さらに、感情への影響を緩和してくれます。
株式投資は感情との付き合い方が非常に難しいものです。
例えば株の取引では、
- 株価が上がって利益が出たら嬉しい
- 株価が下がって損したら焦る
という感情が自然と出てきます。当たり前だと思います。
しかしこれだけでは終わらず、さらに貪欲な感情が湧いてくることがあります。
- 利益確定をして利益が出たけど、まだ株価が上がってもっと得できたはずなのに売ってしまった
- 株価が下がり、売却して損をしたけど、株価が回復してしまい、売らなければよかった
- 株価が下がり、売却して損をしたけど、そのまま株価が下がり続けたので、売っておいて良かった
得をしたのに損したと感じたり、損をしたのに得したと感じたりすることもあります。
買う時よりも売る時の方が難しいと言われるのは、こういうことがあるからです。
しかし、ルールに沿って規則的に売買することで、売るタイミングを迷うストレスが減ったり、感情への影響を和らげることができます。
そのために「マイルール」を作って適応させていくと良いでしょう。
マイルールはどうやって決めればいいの?
マイルールの決め方ですが、自分で決めるしかありません。
そんなこと言われても、どう判断すればいいの?
そんな人に、自分で決めるべきという前提の元でのアドバイスです。
株式投資の平均リターンは5%と言われています。5%も利益を得るのは難しいことなのです。
なので、初心者の場合は、5〜10%ぐらいで利益確定するもしくは損切りするルールを作ってみてはと思います。
そういう私は当初、15%以上の振れ幅で売買していました。
しかしこの基準は、リスクを承知の上でのかなり攻めの姿勢だったと個人的には思うため、5〜10%をおすすめしているのです。
売却後15%以上に値上がりし続けた株もあったし、とんでもなく下がった株もあったけど、マイルールとして機械的にやっていたから、メンタルへの影響も少なくて済んだよ!
株式の売買を繰り返すと、経験値が上がり、だんだんとルールに頼らなくても判断できるようになってきます。
しかし、初めのうちは、感情と付き合う練習も兼ねて、マイルールを決めて運用することをおすすめします。
まとめ:自分にとって適正な範囲で投資をしよう
今回は、投資を始める前に知っておきたい3つのことについて解説しました。
- 生活防衛金を確保する
- リスク許容度を理解する
- マイルールを決める
これらを守っていれば絶対に成功するというわけではありません。
しかし、知っていれば無茶をせずに済みますし、自分に合った投資のやり方が見えてきます。
生活防衛金やリスク許容度といった単語は、人に投資のアドバイスを求める時にも共通言語としても頻出します。
投資に対する心構えを理解し、不安を和らげていきましょう。
それでも投資が怖いという人には、少額から始められる投資信託をおすすめしています。
投資信託がなぜ初心者に良いのか、この記事で紹介しています。
https://pon-toushiblog.com/investment_trusts_are_recommended-_zubora_investment/
「投資の経験談をもっと知りたい」という人は、私が20代で投資を初めて得たものや良かったことなどをこちらの記事で紹介していますのでご覧ください。
https://pon-toushiblog.com/the-result-of-starting-stocks-in-the-20s/
最後まで読んでいただきありがとうございました!